私が選んだ研修先は、2年間のプログラムで救急科での研修を数か月間できるコースでした🚑
医師の先生と一緒に仕事をすれば、自分の中で人生の納得ができるのではないか?
そんな少々不純な動機で研修をしていました。
研修中のある出来事が私の価値観を大きく変えました!
ある日、ICUに「重症急性膵炎」という病気で運ばれてきた患者様がいらっしゃいました。
重症急性膵炎とは膵臓が炎症を起こし、その炎症が全身の臓器に広がり様々な合併症を起こす、命に関わる怖い病気です💦
この患者様は一命を取りとめ、順調に回復していました!
患者様が一般病棟に移ろうとなった際、担当していた研修医が頭を抱えていました。「どうしたの?」と聞くと
「血液検査的にも、身体的にも食事ができる状態なのに食事をしてくれない・・・どうしてだろう?」
私が一緒に診たとき、一瞬で答えが出ました!
その患者様は、上下総入れ歯で入れ歯が合わずに咬めなかったのです。
私が入れ歯を修理すると、患者様はその日からお食事ができるようになりました。
研修医の先生は「何が起こったの?」とまるで魔法を見たかのようなリアクションでした。
何をしたかを説明すると、研修医の先生は
「歯科医師の仕事ってすごいね!本当に感動しちゃった!医師と歯科医師が連携することってこんなに大切なんだね!」
と喜んでくれました。
私はこの言葉に衝撃を受けました!
「歯科は、医療の現場でこんなに役に立つんだ!歯科医師にしかできないことがあるんだ!!」
医師と歯科医師とが連携した診療がしたい!そんなことを、口腔外科の大学院生の先輩に話をしました。この先生が僕の第2の出会いです!
その先生から
「そういうことを勉強したいなら、大学院に行くといいよ!僕の同級生が医科と歯科の連携の仕事をしているから、勉強してくると良い!」
と言われ、私は大学院生になることを決心しました。大学院生生活は次回!